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幼稚園が再開して

お父様やお母様方のご協力を頂きながら、分散登園が始まり、一週間が経ちました。

3ヶ月ぶりに会ったお子様達は、久しぶりの再会に少し恥ずかしそうにしたり、嬉しくて飛びついてきたり、一人ひとりの反応は様々でした。
どのお子樣も幼稚園をとても楽しみにしてくれていた事がわかりました。
成長したお子様達の顔を見る事ができ、とても嬉しく思いましたが、近くで共に時間を過ごし、成長を見守る事ができなかった事を大変悔しく残念に思いました。

新入園児のお子様達や保護者の皆様も、どんなにか入園式を心待ちになさっていた事でしょう。
保護者の方1名でのご参加になり、ご家族の皆様には大変残念だった事と存じます。
園生活の中で、これからもお子様のご成長をご家族皆様で喜んで頂ける機会を作って参りたいと思います。

保護者の皆様には、分散登園や送り迎えにご協力を頂きまして、心より感謝を申し上げます。
臨時休園の間、お母様方には家事と育児でさぞかし大変な毎日だった事と思います。

お子様達は、登園初日の日本当に嬉しそうに園庭を走り回ったり、それぞれ好きな事をして夢中になって遊ぶ姿が見られました。
又、おうちでの出来事やお手伝いをしたことなどたくさんお話をしてくれました。
「こんなにもこの子がお話しするようになった!」とか、「手先がこんなに器用になった!」など、どのお子様を見ても、ご家庭でこの3ヶ月の間、大好きなお父様やお母様といろいろな事をして成長している姿が見られました。
保護者の皆様の愛情の元で、お子様達が安心して、楽しい時間を過ごす事ができていた事を感じ、感謝しております。
長いお休みが続き、お子様達が不安になっているのではないか、久しぶりの幼稚園に緊張して登園を渋るのではないかと少し心配しておりましたが、全くそのような姿が見られず、むしろ早くもっと遊びたいというお子様が多くいて安心致しました。

それも、ご家族の皆様がお子様が安心できる環境を作り、ご家庭でも楽しく過ごせるよう一緒に遊んだり、共に過ごして下さったからだと思います。
これからお子様達が成長していっても、この3ヶ月の思い出はお子様達の心に強く残っていくことと思います。
幼児期の濃密な親子の関わりは、お子様の人格形成にも大きな影響を与えます。
揺るぎない大きな愛情こそが、お子様の自己肯定感を作る大切な礎になるのです。

今のお子様達の心の安定は、お父様やお母様のお陰です。
臨時休園の間、本当にありがとうございました。

幼稚園では、新しい生活様式の下、分散登園でクラスを男女に分け二つのお部屋で生活しております。
お子様達も少しずつ新しい生活に慣れて参りました。
マスクをしての生活は、表情も見えづらいので、これからの季節は熱中症にも気をつけなければなりません。
言葉で伝えることが難しいお子様も多いので、一人ひとり丁寧に関わって参ります。

行事などできない事もあり、お子様の経験が減ることのないように、これからの園生活の中でお子様がよりよい経験ができるよう環境を整え、工夫し、指導して参ります。

東京も少しずつ通常の生活を取り戻しつつあります。
お子様達の為にも、1日も早く普段の生活に戻りたいと思っております。
もうしばらくの間、どうぞ保護者の皆様には引き続きご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

2020年06月13日

子育てで困った時

子育てをしていると、楽しいことや喜びがたくさんありますが、時には悩むことや困った事も出てきますね。

そんな時、皆さんはどの様に解決していますか?

今は、わからない事があるとすぐに携帯電話で検索すれば、答えがたくさん出てきます。

ですから、検索した中から答えを見つけ安心したり、更に不安が増したりするでしょう。

しかし、お子さんのことはそこに必ず答えがあるとは限りません。

なぜなら、性格や発達、育った環境が違うお子さんに同じ答えがあるはずがないのです。
〜歳だから〜ができるという様な単純なことではありません。

ですから、お子さんの事で心配な事や困った事があったら、書かれている文字の中に答えを見つけるのではなく、身近な信頼できる方に相談する事が何より大切です。

お父様でも、おじいちゃま、おばあちゃまでも良いですね。
お母様が心配なさっている事が、「心配しなくても大丈夫よ」と、ご自分の経験からお話して下さる事もあるかもしれません。
「あなたも小さい頃、こんな事があったわよ。」など、いろいろなお話を聞き安心できるかもしれません。

お子さんの成長と共に、様々な心配事が出てきます。
性格的な事、行動面、心の問題、友だちとの関係など、初めてのお子さんであれば、お母様も全てが初めてのことなので、不安も大きいですね。
自分で何とかしなければと真面目なお母様ほど、悩みは深くなるものです。

そのような時は、一人で考え込まず信頼できる方に相談しましょう。
お子さんの事をよく分かっている方で、お母様も何でも話せる方がいいですね。
相談する時は、できれば顔を見ながらお話した方がいいでしょう。

メールなどの文字のやり取りでは、お互いの表情や気持ちが伝わりません。
顔を見ながら話す事で、安心して話す事ができ、お互いの気持ちを考えたり、表情から様々な事を感じ、言葉のやりとりをしながら、心も共感しあい、お互いに思っている事を理解し合い、共にどうしたら良いのか答えを導く事ができるのです。
自分の思いを聞いてもらえるだけでもとても心が軽くなります。
また、一緒に考えていくうちに自分自身の問題が何だったのかを理解する事ができ、どうしたら良いのかも分かってくる事があります。

一人では子どもを育てることはできません。
私も、子育てをしている時たくさんの方に力を貸して頂きました。
困った時は、誰かに力を貸してもらう事が大切です。
子どもは、たくさんの方に守られ、愛されて育つものです。
ですから、自分一人で何でも解決しようとせず、時には周りの方を頼ってみましょう。

幼稚園は、幼児教育を行う場ではありますが、お母様方やお子様達の「心のよりどころ」でなければならないと思います。
お子さんの事で、ご心配な事がありましたら、どうぞご相談下さい。

笑顔のお母様がそばにいて下さる事が、何よりもお子様にとって幸せな事なのです。

2020年05月31日

野菜を育てよう

毎年この時期になると、年長さんは夏野菜を育てます。

野菜に季節がある事や、どんな環境で育てたら良いかなど、子ども達と考えます。
わからない事があると、お家でお父様やお母様に聞いてきたり、一緒に調べて頂いたりして、ただ苗を植えて水をあげるというのではなく、一つ一つ問題を解決しながら育てていく過程で、様々な経験ができるようにしています。

野菜が苦手のお子さんも多いですね。
そんなお子さんも、自分で育てた野菜なら食べるかもしれません。

幼稚園では、できた野菜を塩もみにして食べる事があります。
年長さんが育てていることを、小さい子ども達も知っているので、「これは年長さんが作ってくれたきゅうりとナスです。今日は、お塩でモミモミして塩もみにしました。みなさん食べて下さい。」と、お給食の時にお部屋に持っていくと、大喜びで「美味しいー」と食べてくれます。
ほんの一口ずつですので、また美味しさが格別なのかもしれません。
いつもは嫌いと言って食べないお子さんも、大好きな年長さんが作ったと聞くと、食べてみようと思ってくれるのか、おそるおそる食べ、「美味しかった」とニコニコして言ってくれる事もあります。
幼稚園で食べた後、お母様に「美味しかったから作って」とリクエストするお子さんもいて、お母様が驚いて「どうやって作ったのですか?」と聞いて下さる事もあります。

野菜の中でも、トマトやなす、ピーマンなどは比較的育てやすく、よく実もなります。
きゅうりは、風通しの良いところに置かないと、病気になりやすいので注意が必要です。
大きくなってくると、お花が咲きますが、野菜によって花の色が違うことに気づきます。
お花が咲くと、やがて実がなります。
小さな赤ちゃんのような実ができると、お子さんは大喜びします。
他の野菜に比べて、きゅうりは花が咲いても必ず実がなりません。
ですから、赤ちゃんキュウリができると、ワクワクします。
細く可愛いキュウリがどんどん大きくなっていくのは、とても嬉しいものです。

いつもスーパーなどで野菜を買っているので、野菜は見た事がありますが、お子さんは野菜がどういう風に育っていくのかや、育てる大変さなどは知りません。
でも、自分が毎日水をあげたりお世話をすることで、野菜を作る人のことを考えたり、できた野菜を大切に食べようなど、感謝の気持ちも芽生えます。

豊かな時代に育っている子ども達に、そういう経験をさせてあげることも大切ですね。

野菜に興味がでてきたら、土の上にできる野菜と土の下にできる野菜について考えたり、花の色と実の色の違い、葉っぱの形、野菜を食べにくる虫など、様々なことに興味が広がります。
そんな時に、親子で図鑑を見ると更にいろいろな事を知る事ができ、お子さんもお母様も楽しいと思います。

生活経験の中で、そういった知的な好奇心を育て、実体験を通して様々な知識を得る事が幼児期にできると、小学校へ進級してからの学びが変わってくるでしょう。

お子さんと一緒に苗から野菜を育ててみてはいかがでしょうか?

2020年05月30日

緊急事態宣言解除を受けて

緊急事態宣言が解除されました。

自粛生活がいつまで続くのかという不安が解消され、久しぶりに明るい気持ちになりましたね。

しかし、ウイルスがなくなったわけではありません。
ワクチンが完成するまで、油断することなく、感染予防に努めなければならないでしょう。

幼稚園や学校でも、今までと同じような生活はできませんので、子ども達にはマスクをすること、手洗い、うがいの大切さを教え、お友達と一定の距離を置いて遊ぶことなど、様々なことを習慣づけていく必要があります。

小さなお子さまにとって、マスクをして過ごすことだけでもとても大変なことです。
ですから、少しずつご家庭でも慣らして頂ければと思います。

今までとは違う様々なルールや生活習慣も出てくるでしょう。
お子さんが新しい生活に慣れ、お子さん自身でも気をつけて行動できるようにするには時間がかかります。

ですから、ゆっくりと、焦らずに新しい生活をスタートしていきたいと思います。

お子さま達が安心して、楽しく登園できるよう教職員一同準備を進めて参ります。

保護者の皆様には、引き続きご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

臨時休園が続く中、保護者の皆様には大変ご理解を頂きましたことを心より感謝申し上げます。
今後共、保護者の皆様と私達教職員一同で、大切なお子さまを育てて参りたいと存じます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

2020年05月26日

赤ちゃん返り

お子さんは成長と共に自分でできることが増えていきます。

一人でご飯を食べたり、靴を履いたり、着替えをしたり、お手洗いで排泄をしたり、ひとり一人のペースは違いますが、必ず身の回りのことなど自分ででできるようになる日がきます。

一人でできることが増えていくと、お父様やお母様は嬉しいですね。
ですから、次はこれをやらせてみようと次々にお子さんにいろいろなことを教えるようになります。

しかし、今までできていたことが急にできなくなることがあります。

そんな時は、昨日までできていたのに、どうして?と不安になったり、無理やりやらせようとしたりするかもしれません。
けれども、それは逆効果です。

お子さんが急にやらなくなるのには、必ず理由があります。
下のお子さんが生まれたとか、環境が変わったなど、大人が気づかないようなお子さんの気持ちの変化が行動に現われることが多いのです。

お子さんが自立をしていく過程では、必ず依存と自立が繰り返されます。
今日は頑張ってやり、得意になっていたかと思うと、次の日は「できない!やって!」と言ったり、大人の方が振り回されることがあります。
しかし、そのような時は、ただのわがままなのか、不安の現れなのかをよく見極めることが大切です。

幼稚園の入園前や新学期の開始前など、真面目なお子さんは「うまくできるかな?」「お母さんがいないと心配だな。」など、きちんとできなかったらどうしようと不安になり、いろいろなことを考えます。
そうすると、お母様に必要以上に甘えたり、なんでもやってと言い、自分でやりたがらなかったり不安定になったりすることがあります。
又、赤ちゃんが生まれたり環境が変わると、周りの目が自分以外に注目していることに不安や寂しさを感じ、「お母さんは赤ちゃんの方が好きなのかな?」と焼きもちを焼いたり、自分も赤ちゃんのようにミルクを飲みたがったり、急に排泄ができなくなったりします。

しかし、そのような行動は全く心配ありません。

そういう不安定な様子が見られる時は、お子さんを安心させてあげることが何より大切です。
ですから、全てお子さんの要求を聞いてあげ、やってやってということをしてあげて下さい。
「こんなにできなくて大丈夫かしら?」とご心配になると思いますが、本当はできるのですから心配ありません。
今は不安なのでやりたくないし、できないだけなのです。
そこで、怒ったり「どうして?できるでしょう。やってみなさい!」と無理やりやらせるより、お子さんの気持ちに共感してあげ、「お母さんにやって欲しいのね。いいわよ。じゃあ一緒にやろうね。」と認めてあげることで、どんな時も「お母様は自分のことを大好きで甘えられる存在なんだ」と心から安心させてあげることができるのです。

外出規制が続き、新学期の開始が遅れ、ご家庭で過ごす時間が長くなった為に、新しい生活の始まりに親子共に不安を感じていらっしゃることでしょう。

幼稚園では、一人ひとりのお子さんの心に寄り添いながら、できないことは先生と一緒にやっていきます。
ですから、お母様も安心してお子さんの気持ちに寄り添い、関わって頂ければと思います。

お母様のお気持ちが、お子様には自然に伝わるものです。
お母様が安心して生活をしていらっしゃれば、お子様の気持ちも安定します。

今のうちに、たくさん甘えさせてあげて下さい。
お子さんの成長を信じ、見守ることが子育ての中で一番難しいところですね。

成長していく過程では、親として様々な忍耐もあります。
しかし、その何倍も喜びや感動が待っています。
今、お父様やお母様が日々お子さんのために頑張って下さっていることが、必ずやお子さんの成長につながっていくのです。

お子さんが大きくなった時に、「あんな日があったね。」と懐かしく思い出す日がくるでしょう。

お子さんの赤ちゃん返りも、心の成長の証なのです。

2020年05月24日

子どもの時間と大人の時間

最近は核家族になり、子ども中心のご家庭が増えているように思います。

お子さんが小さい時は、仕方ありませんが、お子さんの成長と共に少しずつ生活時間帯など大まかな生活の仕方を決め、毎日規則正しい生活をすることを心がけてみませんか?

「早寝、早起き、朝ご飯」という言葉を聞いたことがありますか?
子どもが学校や幼稚園で活発に遊んだり学ぶ為には、しっかり睡眠をとり、ご飯を食べて行くことで、午前中から頭もすっきりと動き、集中してお勉強や遊びに取り組むことができます。

一方、テレビやゲームをして夜遅くまで起きている子は、睡眠不足のためにご飯もしっかり食べられず、午前中はぼーっとして元気がなく、先生のお話を聞いても頭に入らなかったり、活発に行動することもできないので、お友だちと元気に外で遊ぶこともできません。
せっかく学校や幼稚園に行っても、お友だちと同じように経験することができないと、そのような積み重ねを続けていけばその差は成長と共に大きくなっていきますね。

ですから、子どもには規則正しい生活をすることが何よりも大切なのです。

そのためには、大人が子どもの生活をコントロールする必要があります。
1日の生活の中で、三度の食事の時間を決め、その合間に遊びや運動、片付け、お風呂など大まかに時間帯を決め、子どもの生活が毎日同じように繰り返されるようにしていくと、自然に子どもはそれが当たり前になり、規則正しい生活が送れるようになります。

幼稚園では、保護者の皆様に8時就寝、6時起床をお願いしております。
小さいお子さんは、10時間から12時間くらい睡眠が必要です。
寝る子は育つと言いますが、「睡眠」はお子さんの発達にとても重要なのです。

うちは、なかなか早く寝てくれないというご家庭もあると思います。
しかし、少しずつ寝る前の習慣を変えていくことで、睡眠に入る前のルーティンを決めていくとできるようになりますので、諦めないでやってみて下さい。

寝る前に歯磨きやお手洗いを済ませたら、絵本を2冊くらい用意します。
テレビなども消し、絵本に集中できる環境を作って下さい。
お子さんといっしょに布団に横になり、絵本を読んであげましょう。
読む前に、「じゃあ、このご本を読んだら寝ようね。」と言って、読み始めます。
初めは、お子さんの大好きな絵本がいいかもしれません。
お子さんが小さい時は、お話を読む必要はありません。
長々と聞きたくないことを聞いていると、飽きてしまい起きてしまうからです。
絵を見ながら、「うさぎさん何してるのかな?」「りんご美味しそうだね。」など、なんでもいいので自由にお話を作って楽しく絵本をめくっていきましょう。
もちろん、大きい子は、お話を読んであげて下さい。
好きな絵本を毎日読んでも構いません。
お子さんは、知っていることを何度も聞くのも好きなのです。
好きな本は、すべての文言を空で言えるようになります。

さて、本を読み終わったら、電気を消し「おやすみなさい。明日も一緒に遊ぼうね」とか「また明日ご本読もうね」と明日を楽しみにできるようにしてあげましょう。
初めは、「もっと読んで」とか「まだ眠くない」とお子さんが言うかもしれません。
でも、「読む前にお約束をしたでしょ?又明日にしましょうね。」とお子さんの言いなりにはならないようにしましょう。
そして、お母様も一緒にそのまま寝て下さい。

お子さんは、寝る時は暗くなることもあり、不安を感じることが多いですね。
ですから、寝る前の絵本の時間に大好きな優しいお母様の声を聞き、温かい温もりを感じながら安心して眠りに入ることで、不安を感じることなく寝るようになるのです。

お母様もお疲れですから、時にはそのままお休みになってもいいですね。
お子さんの寝息が聞こえてきたら、静かに起きればもう大丈夫です。

そのような習慣を続けていくと、お子さんはそういうものだと思い、絵本を2冊読んで電気を消すとすぐに眠ってくれるようになります。

こうしていくことで、子どもの時間と大人の時間をしっかり分けることができます。
毎晩子どもが8時に寝てくれると、お母様は自分の時間もでき、お父様とゆっくりお話をする時間もできますね。

お母様は、毎日お子さんと24時間一緒にいらっしゃるので、お子さんは可愛いのですが、とても大変です。
ですから、いろいろなお話をお父様に聞いて頂き、心の負担を少しでも軽くしたり、喜びを共有して頂きたいと思います。
そのためにも、規則正しい生活を送り、子どもの時間、大人の時間をしっかり作り、日々の生活を送ることは、お子様にとってもお母様にとってもいいことなのです。

是非、できることから始めてみましょう。
きっと、生活にゆとりが出てくると思います。

2020年05月23日

作ったもので遊ぼう

ステイホームが続き、そろそろお疲れが出ていらっしゃることと思います。

今は、様々なツールを使って情報を得ることができるので、お母様方も工夫をして日々お子さんと遊んで下さっていることと思います。

今回は、作ったものを更にひと工夫して遊びを広げる方法をご紹介します。

男の子は、電車や車などを作るお子さんも多いですね。
出来上がった作品で遊ぶのも楽しいのですが、大きな紙やダンボールなどに町や線路、建物などをマジックで描いてパノラマを作ってあげると、とても喜んで電車を走らせたり、駅やホーム、人も作ろうか?など想像力豊かに遊びを広げていくことができます。

虫や恐竜が好きなお子さんは絵を描くことも多いと思います。
お子さんが描いた絵を切り、紙を丸めて作った棒を貼って、ペープサートにして動かして遊んだり、お話を作っても楽しいですね。
テーブルを舞台にして、演じてみたり、いろいろな楽しみ方がありますね。
また、ちょっとひと工夫して、おうちにある紙に色を塗って丸めたり切ったりして大きな木を作り、そこに虫をとまらせたり恐竜を置いていくと、本物みたい!と喜び、更に違う虫や恐竜、森を作ろうなど様々な発想が生まれ、張り切って作り始めるかもしれません。

お子さんが作ったものにひと工夫してあげることで、遊びがより楽しく広がっていきます。
元来、子どもは想像力に溢れ、遊びの天才ですから、ちょっとしたヒントで意欲的に行動するようになるのです。

女の子は、おうちが大好きなので、大きめの蓋付きの空箱があったら、お家を作ってみてはいかがでしょうか?
これは、こだわると大人の方が夢中になってしまうかもしれません。
空き箱をお家に見立てて、壁や階段、二階を作ったり自由な発想で行ってみましょう。
玄関のドアや窓はハサミで切り込みを入れ、開閉ができるようにしたり、キッチンやお手洗い、お風呂、寝室や子ども部屋など、お子さんとご一緒に夢のおうちを作ってみましょう。
キッチンには、ガス代やシンク、冷蔵庫を置いたり、リビングにはテーブルや椅子の他、テレビを置いたり、細かい作業の好きな女の子はワクワクします。
テーブルに、食器やお料理のお皿を作って並べたり、家族を紙で作ってお家の中に入れて動かして遊んだりすると、更に楽しいですね。

以前幼稚園の年長さんの女の子とおうちを作っていた時に、器用にハサミを使いながら黙々と立体的な便器を上手に作り「先生、これ作ったよ」と見せてくれたことがありました。
便座まであり、よくこんなに上手くできたものだと大変感心したことを覚えています。

子どもは、自分の興味のあることは一生懸命行います。
その集中力、ひたむきさは大人にはないものです。
幼児期に、遊びを通して様々な思考力を磨き、充実感を感じながら、集中力、問題解決能力を伸ばしていくことがお子さんの力になっていきます。
目には見えないものですが、幼児期に本当に大切なことはこの目に見えない力を伸ばすことです。

お父様やお母様方も、時には童心に戻り、お子さんと楽しんでみてはいかがでしょうか。

2020年05月22日

新しい生活様式

新型コロナウイルス感染拡大防止の為、私達の生活は一変しています。

少しずつ、感染者の数は減っているようですが、これからは社会全体で新しい生活様式のもとで生活しなければなりません。

ご家庭でも、外出を控え、外に出る際はマスクをしていらっしゃることと思います。

学校や幼稚園が再開されると、お子さん達もマスクをして、お友だちと距離をとったり、活動の前後に手洗いとうがいをすることを徹底しなければなりません。

ご家庭という安心できる環境の中で、そういったことをお子さんに少しずつ練習できるようにしていただけると、再開された時のお子さんの不安が少しでも軽減できると思います。

マスクを嫌がるお子さんもいらっしゃると思いますので、マスクにお子さんの好きな絵を描いてあげたり、好きな柄のものをさせてあげると喜んでしてくれるかもしれません。
初めは、短い時間から始めてみて下さい。
しばらくの間は、マスクをして生活しなければならないと思いますので、今から少しずつご家庭で慣れていくことが必要だと思います。

入園前のお子様は、まだ手の洗い方やうがいの仕方などにも慣れていないかもしれません。
石鹸でよく指の間や手の甲、手首などしっかり洗えるようにしていきましょう。
又、うがいはまずはぶくぶくうがいから始めて、慣れてきたらガラガラうがいもできるようになるといいですね。
ガラガラうがいは難しいので、ぶくぶくうがいをしっかりできればいいと思います。

手洗い、うがいという簡単なことが、大人にとっても、子どもにとっても命を守る第一歩であるということを改めて感じますね。

お子さん達が安心して新しい生活を始められるよう、どうぞご協力をお願い致します。

2020年05月20日

雨の日

今週はお天気の良くない日が続くようです。
外出もできないので、お子さん達もエネルギーが余ってしまいそうですね。

そんな雨降りの時こそできる遊びを紹介します。

ベランダや廊下や窓の外など、場所を考えて行ってみましょう。

まず、お家にあるいろいろな容器を用意します。
牛乳パックやペットボトル、プリンカップや缶など、濡れても壊れない物を準備します。
その際も、「これは濡れても大丈夫かな?」とお子さんと一緒に考えるといいでしょう。
容器が準備できたら、雨水を溜めてみましょう。
どこに置いたらいいかなど、お子さんはいろいろなことを考えると思います。
容器に雨が入ると、お子さんはとても喜びます。
音がすると更に楽しいですね。
いろいろな形や大きさの容器があれば、どれが一番早く溜まるかなど考えたり、この場所の方がたくさん集まりそうなど、お子さんは自由に様々なことを考え楽しみます。

容器の中に、リボンやお花紙のように色が出る物を入れておいて、どんな色が出るか実験してもいいですね。

お子さんといろいろなことを考えながら、雨の日を楽しむことができます。

容器に水が溜まったら、割り箸などの棒で容器をたたいてみると、音の違いも感じることができます。

身の回りのものを使って、子どもは様々な遊びを考え出します。
遊び心を大切にして、雨の日も楽しめるといいですね。

お水はお家の中には持ってこないことや、絶対に雨水を飲んではいけないことはしっかりとお約束してから行って下さい。
又、お子さんが濡れないようくれぐれもご注意下さい。

2020年05月19日

日本のうた

最近は、テンポが早く、調の難しい曲が子ども向けの番組でも聞かれるようになりました。
時代の流れと共に、音楽の世界も変わってきているのかなと思います。

幼稚園では、昔ながらの日本のうたを教えています。
いわゆる童謡や文部省唱歌と言われるうたです。

春、夏、秋、冬などの季節や行事、自然や生き物、景色など、日本人が昔から大切にしてきた文化や生活、心などがうたの中に表現されています。

ですから、うたを通して子ども達には、季節感や昔ながらの日本の風景や文化の素晴らしさ、日本人として子ども達に伝えていきたい考え方など、様々なことを指導しています。

又、曲によって前奏や間奏がとても美しいものや日本独特の音階のようなものがあります。
そういった音は、小さい時から子ども達に聞かせることによって、日本人としての感性を育てることにもつながると思います。

是非、日本の美しいうたを、お子さんに聞かせてあげて下さい。
昔ながらの曲は、日本人なら誰でも知っているので、おじいちゃまやおばあちゃまもご存知ですから、一緒に歌うこともできますね。
お会いになった時に、歌って差し上げるときっと喜ばれ、感心なさることでしょう。

日本人の素晴らしさは、心の豊かさだと思います。
昔から、日本人は自然の恵みに感謝の気持ちを持つことを大切にしてきました。
又、昔は大家族で生活をしていましたので、家族みんなで子どもの成長を喜び、四季折々の自然を楽しみ、行事を通しその恵みに感謝をしてきました。

そうした日本人が昔から大切にしてきた文化を、私たち大人は子ども達に伝えていかなければなりません。

ご家庭でも、お子さんと一緒に昔習った日本のうたを歌ってみて下さい。

2020年05月18日

身体を使った遊び

今日は身体を使った遊びをご紹介します。

お家の中でも、簡単にできる遊びですが、周りのものにぶつかると危ないので、少し広くして行うなど、お怪我のないようにして下さい。


•手だけを使って、赤ちゃんのようにハイハイをする
 「赤ちゃんの真似をしよう」とハイハイをしてみましょう。
 バブーなどと言いながらやると楽しいですね。
 足は使わないで手だけで進むのですからちょっと大変です。
 大人は少し難しいですね。

•熊のように四つん這いになり、くまさん歩きをする
 掌をつき、お腹をあげて四つん這いになります。
 手をつきながら、手足を交互に動かして進みます。
 腕の力のない子には難しいので、くまさんになるところからやってみて下さい。
 できるようになったら、ゆっくり歩き、だんだん早くしていきます。
 早く、長い距離ができる様になると、かなり身体能力が上がります。
 今は家の中でしかできませんが、広いところで競争すると楽しいですね。

今は住宅事情の変化もあり、昔の子どもよりハイハイをする距離が短かったり、経験が減っているせいか、腕の力が昔の子どもより弱くなっているように感じます。
こういう遊びをする事で、腕や足の力や身体のバランスも良くなります。
親子や兄弟で競争をしても良いですね。

•カカシのように一本足で立つ
 両手を広げて、片足で立ってみましょう。
 その時、数を数えて「何秒できるかな?」など言いながら、一緒にやってみると楽しいです。
 意外と大人の方がフラフラしてしまうかもしれません。
 左右やってみると、どちらの足が弱いかがわかります。
 家族の中で誰が一番長くできるか競争すると白熱するかもしれません。
 これは静かにできるので良いですね。

•よじ登り遊び
 お父様やお母様の体をよじ登らせます。
 初めは大人が床に座り肩まで昇らせます。
 次に両手を広げたり、膝を立てたり、少しずつ高さを出したりして難しくしていきましょう。
 手を滑らせて落ちたりすることもあるので、危険のないようにご注意下さい。
 上まで登れたら「大成功です!」などと言ってあげると、お子さんのやる気が上がります。

•後ろ向き歩き
 お子さんと向き合って立ち、お子さんを大人の足の甲に立たせて手をつなぎます。
 そして、そのままの姿勢で歩きましょう。
 お子さんは、後ろ向きに進むのでとても喜びます。
 普段と違う動きなので、とても面白いですね。
 その時も、わざとゆっくり歩いたり、急に早く進んだりするともっと楽しくなります。

•グルグル回し
 お子さんのお腹のところを持つように後ろから抱っこします。
 お子さんの頭が胸につくようにしっかり抱きます。
 そして、ゆっくりと抱っこしたまま、回りましょう。
 お子さんは、前を向いたまま、グルグル回るので、歓声をあげるでしょう。
 遊園地のコーヒーカップのようにグルグル回すと、お子さんは大喜びします。
 もっともっとと言われて、ついやりすぎると、大人の方が目が回りますのでご注意下さい。
 怖がるお子さんには無理にやらないほうがいいでしょう。
 もう少し大きくなってからやりましょう。

•逆立ち
 次は逆立ちです。
 これは、少し大きくなったらやってみましょう。
 又、長い時間やらないようにすることと、お子さんが一人でやらないようにお約束をして下さい。
 お怪我をしたら大変です。
 まず、お子さんに床に手をつかせてしゃがませます。
 そして、お子さんの正面に立ち、お子さんの足首を両手で持ち、お子さんには腕を伸ばさせましょう。
 腕が伸びたら、しっかりと掌を床につけるように言います。
 決して大人は手を離してはいけません。
 お子さんは、反対に見える世界に興奮するでしょう。
 おろす際は、お子さんの手はそのままにさせゆっくりと静かに足を下ろしていきます。
 お子さんの首が変な方向を向いたりしないようにきちんとお子さんを見ながらおろして下さい。
 逆立ちは、一人でやると危ないので、そのことはよくお話をしてくれぐれもお怪我をしないようにして下さい。

お子さんはお父様やお母様と遊ぶのをとても楽しみにしています。
大好きな人と一緒に遊ぶことは、何よりもお子さんにとって幸せなことなのです。
普段はお母様との時間が多いので、お父様の中にはどうやってお子さんと遊んだらいいのかわからない方もいらっしゃると思います。
お母様にはできない遊びを是非お父様にはして頂きたいと思います。
そんなお父様との時間に、体を使った遊びはいかがでしょうか?
お父様がお子さんと楽しく遊んでいる姿は、お母様も幸せにしてくれるでしょう。

是非、お子さんと遊ぶ楽しさを感じて頂ければと思います。

2020年05月17日

折り紙

折り紙は、日本の伝統的な遊びです。

一枚の紙が、様々な折り方でいろいろな物になるので、とても面白いですね。

折り紙は、線や角に合わせて折ったり、指先を使うことが多いので、小さいお子さんには少し難しいと思います。

しかし、何度もやっていくうちに、コツを覚え、指もだんだん動くようになっていきます。
ですから、初めは角を少し折らせたり、自由に折ったり曲げたり、丸めたりして遊ばせてあげましょう。

お子さんが遊びながら折った形を何かに見立てて、色を塗ったり少し手を加えていくと、より楽しくなると思います。

又、お母様がチューリップを折り、他の折り紙を半分に切ったものを使って、丸めて茎や葉っぱを作り、それをチューリップにつけたら、お子さんは大喜びして自分も作りたくなると思います。

折り紙は、手先をたくさん使い、折ったり、ひっくり返したり、とても高度な遊びです。
折り方を覚えていく過程でとても頭も使います。
頭で覚えたり、考えたりしながら、指先も使っていかなければなりません。

ですから、お子さんの発達を考えて折るものを選ぶ事が大切です。

まずは、簡単なものからお子さんと一緒にやってみましょう。
できた作品は、白い紙に貼って絵を描いて楽しんでもいいですね。

椅子や机、ピアノなどの家具や、やっこさんを作って、空き箱で作ったお家の中に置いて遊んだり、お花を作って窓に飾ったり、いろいろな楽しみ方ができると思います。

二枚の紙で手裏剣を作って、忍者ごっこをするのも楽しいです。
とても色が綺麗なので、色の組み合わせを考えて作るのもいいですね。
手裏剣は、年長さんくらいになるとできる子もいるでしょう。
機会があれば、お子さんと一緒に作ってみて下さい。

折り紙がない時は、お家にある新聞やチラシ、包装紙などを三角に折って切ると、正方形になるので、折り紙が作れます。

チラシを使って、紙飛行機も作れます。
どんな折り方をしたら、たくさん飛ぶか、競争しても良いですね。
お父様は、小さい時に作った事があるかもしれません。
お子さんと一緒に遊んであげて下さい。

2020年05月16日

人間力

私達の生活は、携帯電話やインターネット、SNSの普及によって、大きく変わりました。
人との接し方や連絡の取り方、情報の取り入れ方など、昔とは全く違います。
外出自粛や在宅勤務が続く今の状況では、大変便利でありがたい存在です。

しかし、便利になった為に私達から失われてしまうことがあることを忘れてはいけません。

昔は、友達に連絡をする際、携帯電話ではなくお家に電話をしなければいけなかったので、ご迷惑にならないように電話をする時間を考え、話したい相手に代わってもらう前に、電話に出た方にきちんとご挨拶をしたり、敬語を使ってお話をしなければなりませんでした。
ですから電話にまず出る保護者も、自分の子どもの友達がどんな子なのか知ることができ、子どもも親が他人とどの様に挨拶や会話をしているのかを聞き、身近で学ぶことができました。
電話をする時は、今かけて良い時間か考え、「家族の方が出たらこう挨拶をしよう」などと考えてから、電話をしていました。
そういった経験を積み重ねる事で、世の中の常識やマナーを覚え、行動することが自然とできるようになっていました。

しかし、今は個人持ちの携帯電話が当たり前となり、いつでもどこでも連絡が取れるようになったので、そのような発想や経験は少なくなっています。
また、昔は電話をかける回数の多い親戚や友達などの電話番号は覚えていましたが、今は覚えている人は少ないのではないでしょうか。

また、携帯電話を使うことでなんでも調べられますね。
普段わからない事や困った事があると、皆さんはどうしていますか?
今はネットで検索すると、すぐに答えがいくつも出てくるので、とても便利ですね。
ですから、ついそれに頼ってしまう事が多いと思いますが、本当にそれで良いのでしょうか?

私達は自分の心で感じたり、考えることができるのです。
わからないことは、自分自身で調べたり、人に相談したりすることもできます。

これから成長していく子ども達の未来はどのようになっていくかわかりません。
科学が発達し、更に便利な世の中になっていくでしょう。
仕事もロボットやAIがする事が増え、人々の生活は一変するでしょう。

だからこそ、子ども達に育まなければならないのは人間力です。
自分の頭で考える力、困難に直面した時に解決していこうとする問題解決能力、自分から人や物に関わっていこうとする力、人を思いやる心、このような「様々な場面で力を発揮し、多方面で考えることのできる人間」に育てなければなりません。

その為に、幼児期にはたくさんの直接体験をさせ、考える力、最後まで諦めずやり遂げる強い心、友達を思いやる優しい心、命の大切さを感じ自然を愛し慈しむ心など、頭と心の両面を育む必要があるのです。

そのような目には見えない力を育てていく事が、これからの子ども達には何よりも必要なのでなないでしょうか。

2020年05月15日

音楽の素晴らしさ

子育てや家事で忙しく、心に余裕がない時や、やる気が出ない時もありますね。

私はそんな時、自分の好きな音楽をかけながら、料理をしたり、家事をしていました。
音楽を聴いているうちに、自然にメロディーを口ずさんだり、リズムをとったりして、心が穏やかに、前向きになっていくのを感じました。
嫌々始めていたことも、いつの間にか楽しくなるのを感じました。

音楽は、人の心に大きな影響を与えると思います。

昔よく聞いていた曲を聞くと、その時の感情が蘇ることもありますし、一緒に聞いていた人のことを思い出したりもします。

音楽のある生活は、心を豊かにしてくれるとともに、安らぎも与えてくれます。

大好きな曲をかけながら、お食事をしたり、お茶を飲んだりすると、その場の雰囲気も変わり、お話が弾み楽しいものになるでしょう。

是非、生活の中に音楽を取り入れてみて下さい。

2020年05月14日

命を育てる

毎年この時期になると、園庭にアゲハ蝶が飛んで来て、ゆずやみかんの木に卵を産みます。

葉っぱの表や裏をよく見ると、黄色の小さな丸い卵をみつけることができます。
とても小さいので、なかなかみつけるのは難しいのですが、みつけた時はとても嬉しく、その卵の可愛らしさと美しさにワクワクします。

子どもに命を育てるという経験をさせる事は、とても大切です。
毎日様子を観察し、様々な変化に気づいたり、何を食べさせたら良いのか、どうやってお世話をしたら良いのかなど、いろいろな事を考えたり、調べたり、発見したりすることができるからです。

わからないことが次々に出てくるので、図鑑で調べたり、葉っぱを毎日取り替えたり、ふんを片付けたり、やらなくてはならないことがたくさんあります。
卵から、黒い幼虫になり、ある日その黒い幼虫が「はらぺこあおむし」のように緑色になっているのを発見すると、とてもびっくりします。

幼虫が大きくなるにつれ、ふんも大きくなっていったり、お世話をしようとちょっと幼虫を触ると、頭からオレンジ色のツノのようなものを出し、臭い匂いを出すのにも驚いたり、面白がったりします。

生き物を育てる事を通して、知的な面でたくさん刺激を受けるのです。
驚きや疑問を感じ、それが知的好奇心を育てます。

やがて、幼虫は動かなくなり、サナギになります。
初めてサナギを見た年少さんの子どもたちは、どうして動かないのかとても心配します。
しかし、何日かして朝登園してくると、サナギが綺麗な蝶になっているのを発見すると、とても興奮し喜びます。

私は、目の前でまさに蝶がサナギから出てくる瞬間を見たことがあります。
あまりにも素晴らしく感動して涙が出たのを覚えています。
それほど、生き物というのは神秘的なものです。

クラスで育てた幼虫は、蝶になると子ども達全員で園庭に出て、みんなでお別れをします。
お部屋で育てているうちに、幼虫にも名前がついているので、皆口々に「○ちゃーん、元気でねー」とか「さようならー」と思い思いの言葉をかけ、蝶が飛んでいくのを手を振って見守ります。
時には、お別れが寂しくて泣いてしまう子もいます。
そういうお子さんには、「お空を飛んで好きなところへ行かれて嬉しいんだね。また、みんなに会いに来てくれるかもしれないね。」と言うと、少し安心して笑顔になります。

時には、幼虫がうまく育たないこともあります。
しかし、そういう経験も大切です。
命の大切さ、尊さ、責任感、思いやりなど様々な事を考える機会になるからです。
虫を育てる経験を通し、知的な面だけでなく心も大きく成長するのです。

今はご家庭で、犬や猫などを飼うのは難しいと思いますが、小さな虫なら育てられるかもしれません。
機会がありましたら、是非お子さんと卵や幼虫をみつけてみましょう。

2020年05月13日

なりきり遊び

子どもは、ごっこ遊びが大好きです。

その時々で、自由にいろいろなものになりきって遊んでいます。

遊びが盛り上がってくると、その役になるための秘密のアイテムが欲しくなります。
例えば、警察官なら警察手帳や警棒、手錠など、子ども達はいろいろな発想で必要な物を作り始めます。

また、役になって演じていると、口調や行動まで変わってきます。
ですから、こちらもいつものように声をかけるのではなく、「おまわりさん、ご苦労様です」などと言うと、敬礼をして忙しそうに悪者を探しに行ったりしています。
そんな姿を見ると、本当に可愛いなと思います。

女の子は、お母さんごっこやお店屋さんごっこ、ヒーローごっこが大好きです。
変身するためのグッズやお化粧道具や携帯電話、お店で売るアイスクリームやパン、ケーキなど、想像力豊かに様々なものを作って遊びます。
お店屋さんごっこでは、「いらっしゃいませ、何になさいますか?」「今日はこれがおすすめです。」など、大人のような会話をしている場面も見かけます。

私もお金を紙で作り買い物に行くのですが、「これもどうぞ」とサービスをしてくれたり、払った額より多いお釣りをくれたり、お客さんになってくれた事を喜び、とても親切にしてくれます。

今はおもちゃもたくさんあり、本物そっくりのおもちゃを買うことができますが、身近にあるものを工夫して、作るのも楽しいものです。

空き箱や段ボール、ご家庭にある素材を使って、お子さんと必要なものを作って遊んでみてはいかがでしょうか?
マジックで描いたものに色を塗って、切れば、本物そっくりに作ることができます。
ダンボールは固いので、切るのはお子さんには難しいのでご注意下さい。

グッズができると、お子さんは益々遊びが楽しくなり、新たな発想やイメージが湧き、遊びが一層盛り上がるに違いありません。
その時は、一緒にお母様も子ども時代に戻って、一緒に遊んであげて下さい。

子どもは、遊びを通して様々な力を身につけていきます。
遊びを完成させていく過程の中で、試行錯誤を繰り返しながら、できないことに挑戦していく強い心や問題解決能力が培われていきます。

そういった力は、小学校へ行ってからの学習への取り組み方や人との関わり方にも影響していきます。

たくさん遊びながら、心も頭も育てていきましょう。

2020年05月12日

母の日

今日は「母の日」です。

初めて我が子を胸に抱いた時の感動は、言葉に言い尽せないものです。
子どもが誕生した瞬間から、「母親」としての人生が始まります。

自分が世話をしなければ生きていけない小さな命を目の前にして、無我夢中で一生懸命に育てなければなりません。

お父様は、家族を養うという大切な役目があるので、一生懸命にお仕事をして下さっています。
大切な守るべく家族が増え、今まで以上に頑張って下さっているでしょう。
しかし、お仕事をなさっている時間は、今までと同じように生活することができます。

一方、お母様は24時間お子さんと一緒に過ごし、お子さんが小さい時は殆ど自分の時間というものはありません。
ミルクを飲ませ、オムツを取り替え、泣けば抱っこをし、その合間に家事もしなければなりません。

もちろん我が子は本当に可愛く、自分の命に換えても良いと母親なら誰でも思っています。
しかし、私の人生はこうやってこの先ずっとこういう生活が続き、社会の人から忘れられていくのではないか?など、孤独感を感じることもあります。

私も娘が小さい時は、初めての子育てで余裕がなく、何日も鏡を見ていないことに気付いたり、外出する時にお化粧の仕方を考えてしまうこともありました。

しかし、我が子が初めて笑ったり、寝返りをしたり、小さな成長をすぐそばで見守り、喜びを感じることができるのは、母親ならではの醍醐味だと思います。

命を育てるという経験ができる事は、本当に奇跡です。
誰かのために生きる存在になれるという事は、素晴らしい事なのです。
子どもが小さい時は、本当に大変です。
いつになったら、ゆっくりご飯を食べたりお風呂に入れるのか、手足を伸ばして一人でゆっくり寝たいと思うこともありますね。

しかし、必ず子どもはいつか一人立ちする日がきます。
今永遠に思える大変さも、いつか終わる日が来るのです。
子育てをしている時は、よく周りの方に「今が一番いい時なのよ。」と言われますが、子どもは可愛いけれど、大変すぎてそう思えないこともありますね。

でも、本当に後になってそれが真実であることがわかります。

子どもの成長と共に、これからも様々な喜びや感動を親として与えられるでしょう。
時には、子どもと一緒に困難に立ち向かうこともあるかもしれません。
親になる責任は重く大変ですが、子どもと一緒に「人として成長できる」ことは間違いありません。

毎日頑張っていらっしゃるお母様方、お子さんのために本当にありがとうございます。
こんなに家族のために頑張っている自分を誇りに思って下さい。

そして、ご自分や大切なご主人様のお母様にも感謝の言葉を伝えて下さい。

2020年05月10日

生きる力

新型コロナウィルスとの戦いの日々が続いています。

外出制限が続き、私達の生活は今までとは変わりました。
何気ない当たり前の生活が、本当はとても幸せだったことを、今世界中の人々が感じているに違いありません。

家の中で過ごす時間が増え、お子さんとの時間をどう過ごしたらよいか、日々様々なことを考え、工夫して、少しでも楽しく生活が送れるよう努力をしていらっしゃる事でしょう。

しかし、このような経験から得るものも沢山あります。
物事には、必ず良い面と悪い面があるのです。
ですから、そのような時に、自分がどう考え、何を感じ考えて行動するかが大切なのではないでしょうか?
困難な時だからこそ、真実が見えてくることもあります。

人生で本当に大切な事は何なのか?
家族にとって、何が幸せなのか?
自分は、どんな人間なのか?
子どもには、どんな人に育ってほしいのか?

普通に生活ができていた時には、考えもしなかったことを今私達は日々考える機会を与えられました。
今までの価値観が変わったり、物の見方も変わってきていることでしょう。

当たり前だと思っていた家族との日常が送れることに感謝し、周りの人達に思いやりと感謝の気持ちを持って接することの大切さを忘れずに、子ども達にもその事を伝えていきたいと思います。

何事にも、終わりがあります。
今、世界中の人々が、叡智と献身と忍耐、愛と思いやりを持って、この目に見えない敵と戦っています。
必ず、また子ども達の笑顔や笑い声が響く日常を取り戻しましょう。

私達一人ひとりにできることを積み重ねていきながら、これからの未来を生きていく子ども達のために頑張っていきましょう。

2020年05月08日

図鑑の楽しさ

幼稚園には、様々な絵本がありますが、子ども達に人気があるのは図鑑です。
電車や車などの乗り物や、昆虫、恐竜の図鑑は子ども達のお気に入りです。

特に恐竜の図鑑は、使用頻度が多いので何冊も買い換える程です。

これらの図鑑は男の子ばかりが使うのではありません。
もちろん電車などは男の子の方が多いのですが、昆虫や植物、恐竜の図鑑は女の子も興味を持って見ています。

図鑑は、自分が調べたい時に使うということもありますが、パラパラとページをめくっていると様々な情報が入ってきて、その時々でいろいろなことに気がついたり、更に興味が広がっていくこともあります。

又、図鑑は一人で見ても楽しいのですが、友だちや先生と一緒にいろいろなことを言いながら見るのもとても楽しいのです。

園庭で何人か集まり、見つけた虫の名前を調べる姿や、作りたい新幹線や特急の図鑑を見ながら紙や段ボールで電車を作る子の姿もよく見られます。

図鑑は、大人が見てもとても楽しいものです。
知らなかったことが沢山あるので、「へー、そうだったんだ。」と、子どもの時のように自分の方が夢中になることもあるでしょう。

お子さんが小さい時から、リビングにお子さんの興味のあるものの図鑑を置いておくと、様々な機会に図鑑を広げることが多くなると思います。
親子の会話のきっかけになることもあるでしょう。

図鑑のいいところは、字が読めなくても、写真や絵が多いので見ているだけでも楽しいところです。
お子さんの知的な好奇心を大いに伸ばしてくれる良い教材です。
図鑑をよく見るお子さんは、お勉強も好きになるでしょう。
なぜなら、知らないことを知る喜びを自ら知っているからです。

是非、お気に入りの図鑑を一冊置いてみて下さい。

2020年05月06日

こどもの日に

今日は、「こどもの日」ですね。

おじいちゃまやおばあちゃまなど、親戚で集まってお祝いをするご家庭も多いのでしょうが、今年は里帰りもできないので、少し寂しいですね。

しかし、こんなに元気に成長していることを伝えることはできます。
是非、お電話をしたり、今流行りのオンライン通話や動画を送ったりして、大きく立派に育っていることをお伝えして差し上げて下さい。

おじいちゃまやおばあちゃまなど、たくさんの家族が自分を愛してくれていることをお子さんも感じるでしょう。
あなたがこんなに立派に大きくなったのは、あなたのことを大切に思っている沢山の人たちが見守って下さるからということもお子さんに伝えてあげて下さい。
子どもは、周りの大人に愛されて育つことで、自己肯定感が育っていきます。

昔ながらのお手紙も嬉しい物です。
折り紙や絵など、お子さんが作ったものも添えて、おじいちゃまやおばあちゃまにお手紙を出すのもいいでしょう。

お子さんからもらう心のこもったお手紙ほど嬉しいものはありません。
私も娘達やお子さん達からもらった手紙や絵などを大切にしています。
私の為に一生懸命に書いてくれた気持ちを想うと、とても心が温かくなります。

今日は、ちまきや柏餅を食べたり、菖蒲湯に入ったり、お子さんが元気に成長している事を共に喜び、感謝し、楽しいこどもの日をお過ごし下さい。

2020年05月05日

ゲームを作ってみよう

すごろくやかるた、カードゲームなどをお子さんと作ったことはありますか?

かるたはお正月などによくやりますが、文字に興味が出てきたら、親子で一緒に楽しく作って遊ぶのもいいものです。
まずは、お子さんの名前のつく字から始めてもいいですね。

札を作るのはできるだけ丈夫な紙がいいでしょう。
お子さんは、大きくなるまで大切にしてくれると思います。
空き箱をバラして、適当な大きさに切ったり、身近にある材料で工夫して作ってみましょう。

「あ」でしたら、「あ」のつく文字で好きな食べ物は?などお子さんと自由に考えていきます。
例えば、アイスクリームにしたら、絵札にマジックで絵を描いていきます。
お子さんに描いてもらっても、大人が描いてもいいです。
絵が難しければ、図鑑や絵本などを見ながら描いていきましょう。
描いたら、クレヨンなどで色を塗るとさらに素敵になります。

次は、読み札です。
描いた絵に基づいて「あ」から始まる簡単な文章を考えましょう。
「アイスクリームだいすき」など、自由に考えさせ、お子さんが思いついたら、「いいね!そうしよう!」とお子さんの考えを認め、次の文字も頑張って考えようと思うように褒めてあげて下さい。

文字は、全て平仮名で大きく書いていきます。
大人が書いてもお子さんが書いても構いません。
お子さんが書く際は、間違ったり、鏡文字になるかもしれませんが、正しい書き順や書き方を無理に指導する必要はありません。
せっかく楽しく作っているのですから、それはまた違う機会にしていきましょう。
字がまだ読めないお子さんもそのカルタで何度も遊ぶうちに自然に覚えていきます。
何枚かでき上がったら、実際に遊んでみましょう。
初めは、ゆっくり読んであげ、お子さんにとらせてあげましょう。
交代で読んだり、いろいろな遊び方を楽しんで下さい。

年長さんくらいになると、文字にも大分興味が出てくるので、遊びながら文字に触れたり、文章を考えるいい機会にもなります。

すごろくは、少し大きい紙を用意して、スタートからゴールまでのマスと道を書いていきます。
そして、「一回休み」や「ゴリラの顔をする」など色々な面白いことをお子さんと考えて書いていきます。
その中に体を動かすものや、歌を歌うなど様々なジャンルのものを入れていくと一層楽しくなるでしょう。
作っていく過程では、少し時間がかかりますが、それもとても楽しい時間ですね。
一緒に遊ぶことでまた楽しさが倍増するでしょう。
完成したら、家族みんなでやってみましょう。

是非、お子さんと一緒に楽しく作ってみませんか?

2020年05月04日

ゲーム

ゲームというと皆さんはどのようなゲームを思い浮かべますか?

お正月など親戚が集まった時、大人数で遊んだ楽しい思い出があると思います。
すごろくやトランプ、かるたなど、みんなで一緒にやるからこそ楽しいゲームが沢山あります。

このようなゲームは、順番にサイコロを振ったり、自分の番がくるまで待ったり、よく聞いたり覚えたりしなければならないことが多いので、ゲームをやることで自然に学んでいることも多いのです。

すごろくは、出たサイコロの目の数だけ自分のコマを進ませますが、小さいお子さんには自分のコマのある所の次のマスから1と数えることが難しかったり、同じところを何回も数えたりして、数の概念の基本である1対1対応が初めのうちはできないことがあります。

子どもは、1から100まですらすらと口で言うことができても、物を数えられるかというと1対1対応ができていないと、数えることはできません。
ですから、口で唱えることと数を数えられることは違うのです。

サイコロは数が数字では書いてありません。
ですから、サイコロを振ると慣れないうちは一つ一つ目を数えて幾つが出たのかを確かめながらゲームを進めます。
そうやって数を目で確かめながらやっていくうちに頭の中に少しずつサイコロの目の数が思い浮かぶようになってくるのです。
又、サイコロは表面と裏面の数字を合わせると必ず7になります。1が出たときの裏の数は6、2の裏は5、3の裏は4と、子どもは遊びながら頭の中で目の数を数えたり、サイコロの裏の目の数を想像できるようになります。

小学校に入学するまでに、1から10までの数を頭の中で操作できるようにしておくと、算数を苦手に思わないようになります。
生活の中でも、おやつを配らせたり、お食事の際にお皿を人数分運ばせたりして、数を数えるということを意識して生活の中に取り入れていくと、自然にそのような力が身についていきます。

また、楽しくみんなで遊ぶには順番も待たなければなりません。
人によって、サイコロを振ったり、コマを動かすのにかかる時間が違いますから、自分の番が回ってくるまで、人がやることをじっと見て待つことも必要です。
さらにはゲームには勝ち負けがあるので、悔しい思いもするでしょう。負けたことが悔しくて涙を流したり、怒ってやめてしまうこともあるでしょう。
しかし、負けるという経験も大切なのです。次は、絶対負けないという諦めずに取り組む意欲にもなりますし、自分の気持ちをコントロールする力も育ちます。

そういった全ての経験が、子どもには学びになります。
ゲームを通して、楽しく遊びながら自然に数の概念や我慢すること、人に合わせることなど、様々なことを学んでいるのです。

今は様々な選択肢がありますが、一人で遊ぶ電子機器のゲームよりも、昔ながらの大人数で遊ぶゲームの方が、子どもにとっても大人にとっても好ましいのではないでしょうか。

2020年05月03日

知的好奇心の種

子どもは、遊びを通して様々な能力を育てていきます。

子どもは遊びながら、それなりの目的意識を持っています。
例えば、砂遊びをしている時は「お山を作ろう」「お団子を作ろう」と目標を決めてやる場合もありますし、砂をじょうごに入れてサラサラ落ちることを見て楽しんだり、何かしら心惹かれることに一生懸命に取り組むのです。

その中で、うまくできなかったりすると、「どうやったらできるんだろう?」と考え試行錯誤を繰り返します。
そして、いい考えが浮かぶと再び挑戦し、出来ると「できた!!」と達成感を味わいます。
これが自信になり、今度はまた新たなことに挑戦する意欲が生まれます。

子どもは、実に様々なことに好奇心を持ち、日々活動しています。

幼児期に大切なことは、子どもの心にどれだけ知的な好奇心の種を撒くかということです。
それは、他人から教えられるものではありません。
ですから、ただ単に教え込むこととは違います。
子ども自身が、遊びや生活、周りの人との関わりの中で、どれだけ心動かされる経験を積むことが出来るか、ということなのです。

今は、ご家庭で過ごす時間が多いので、お子さんと一緒に遊ぶ機会も多いと思います。
お子さんと一緒に興味のあることについて是非挑戦してみて下さい。
遊びながら、どんなことを考えているか、どんなことにつまずいているか、目的を達成するまでの過程が大切です。
くれぐれも先回りして、子どもが自ら学ぶチャンスをとりあげないで下さい。

子どもの好奇心は、将来の知的活動につながっています。
たくさん遊ばせて、豊かな子ども時代を過ごさせてあげて下さい。

2020年05月02日

一緒に作って食べよう

もうすぐ「こどもの日」ですね。

日本には、昔から大切にしている様々な行事があります。
行事は、日本人の文化や生活、考え方を伝えるものでもあります。

「子どもの日」にむけて、男の子のいらっしゃるご家庭では、五月人形や鯉のぼりを飾っていらっしゃることでしょう。

お子さんと一緒に是非鯉のぼりや兜などを作ってみて下さい。
新聞紙で兜を作り、親子で被ったりしても楽しいですね。

家族でお祝いをする時に、お子さんと一緒にお料理を作るのも楽しいものです。
ミートローフは、行事ごとに形を変えて作ることができ、簡単でご馳走になるので我が家ではよく作りました。

玉ねぎのみじん切りは大人が切りますが、お子さんにパンを小さくちぎってもらい、牛乳、卵、ひき肉と玉ねぎをボールに入れ、手で一緒に混ぜていきます。
「美味しくなるようによく混ぜようね」とお子さんと一緒に全体が柔らかくなるまで混ぜましょう。
お子さんは小さな手で一生懸命頑張ってくれるでしょう。
アレルギーのある場合は、材料を変えて作ると良いですね。

お好みの調味料を入れたら、お子さんと鯉のぼりの形(こどもの日)やクリスマスツリー(クリスマス)菱餅(ひな祭り)など、その行事に合わせた形を作り、オーブンなどで焼いていきます。
大きさも一人ずつ食べられるように小さくしても、みんなで切りながら食べられるように大きいものにしても良いでしょう。

焼き上がったら、野菜で飾り付けをしてお皿に出せば素敵なご馳走になります。
ソースはお好みですが、お子さんにトマトケチャップとソースを混ぜてもらえば美味しいソースが簡単にできます。

お子さんは自分で作ったお料理なので、とても喜んで食べるでしょう。
自分で作ったものを、家族が喜んで食べてくれたことで自信にもなると思います。
家族で過ごした行事や食事の時間は、大きくなっても覚えているものです。
物ではない心に残る大切な思い出を、お子さんに残してあげて下さい。

お母さまも一人で作った方が早くできると思いますが、時にはお子さんと一緒にお料理を作る楽しさも感じて頂ければと思います。

楽しい「こどもの日」をお過ごし下さい。

2020年04月29日

お手伝い

昔は、大家族で大人も忙しかったからか、小さい頃から子どもがお手伝いをすることは当たり前でした。

私も、子どもの頃は新聞を取りに行ったり、玄関を片付けたり、雑草を抜いたり、お米を研いだり、お手洗いを掃除したりと様々なお手伝いをしていました。

お手伝いをしながら、なるべく早く終わらせて遊びたいと思うと、どのようにすれば早くできるかなどの効率を考えたり、手順や段取りを自然と自ら考えてやるようになりました。

面倒くさいなと思って取り組み始めても、徐々に楽しくなる事も多く、自分が掃除する事を考えると汚さないようにしようなどと心がけるようにもなりました。

今は核家族化が進み、子どもも少なくなった事もあり、親も自分で行なったほうが早く綺麗に家事が進むのであまり子どもにお手伝いをさせなくなりました。

けれども、子どもに家の手伝いをさせる事は、子どもに生活力を身につけさせたり、責任感をもたせるいい機会になります。

まず初めは、年齢に応じた簡単なお手伝いから始めてみましょう。
お食事の前にお箸を並べたり、食べ終わった食器を運んだり、玄関の靴を綺麗に並べるなどのできそうな事をお願いしてみて下さい。

できたら、「とっても助かったわ、ありがとう」と必ず認め、褒めてあげて下さい。
それによって子どもは自分が役に立ったという喜びを感じ、自信につながっていきます。

大きくなってきたら、テーブルを拭いたり、床を拭いたりもできるようになります。
台布巾や雑巾を洗って絞るのは少し難しいと思いますが、徐々にできるようになります。

できる事が増えていくと自信がつき、自分で考えて行動できるようにもなります。
段取りや効率を考え、責任感も芽生えてきます。
自分も家族の一員なのだから、家族の為になる事をしたいと考えるようになるのです。
そういった心が育つことによって、「生きる力」が育っていきます。

自粛生活が続き、お母さまも家事が増え、大変な事でしょう。
忙しいお母さまを助けてあげたいと子どもたちも思っています。
子どもに是非お手伝いをしてもらって下さい。
喜んでお母さまのお力になってくれるでしょう。

2020年04月23日

頑張りすぎないこと

親になったその日から、今までとは違う責任感が芽生えます。

この子がきちんと育つために、自分は何をしたらいいのか考え、いい親になるべく努力を重ねます。

しかし、考えてみれば親の自分もまだ未熟なのです。
子どもと一緒に少しずつ成長していけば良いのです。

子どもの成長と共に、親も育っていきます。
焦らず、無理せず、今の自分ができることをしていきましょう。

完璧な家事や育児をしているように見える人も、様々なことに悩みながら、頑張っているに違いありません。

子どもにとっては、いつもにこにこ笑顔で自分を見てくれる大人がそばにいてくれることが何よりも幸せなことなのです。

頑張りすぎず、自分のペースで子どもとのスローライフを過ごすことが子育て中は何よりも大切です。

お母さまが笑顔でいられるには、お父さまの力が必要です。
いつも家族のために頑張っているお母さまに「美味しいご飯をありがとう」「シーツを洗濯してくれて気持ちいいね、ありがとう」と、感謝の気持ちを伝えて下さい。

お父さまも、日々家族の為に一生懸命お仕事をして下さっています。
お母さまは、「今日もお仕事お疲れ様でした」と、家族の為に頑張って下さっている事への感謝の気持ちを伝えて下さい。 

そのようにご両親がお互いに思いやり、感謝の気持ちを伝え合う姿を見て、子どもは両親の愛情を感じ、感謝の気持ちが育っていきます。

子どもにとって、お母さまは太陽です。
温かい笑顔と愛情で家族みんなを幸せにしてあげて下さい。
その為に、くれぐれも頑張りすぎないで下さい。

2020年04月22日

好きな絵本

みなさんは、子どもの頃大好きだった絵本を覚えていますか?

私は、何冊か好きだった絵本がありますが、中でも「そらいろのたね」という絵本が大好きでした。

ゆうじという男の子がきつねと交換した種を植えると、小さなおうちが生えてきて〜というお話ですが、家が大きくなっていくことにワクワクしたり、大きな家に動物達や子ども達がどんどんやってくると自分もその家に入りたいなあと考えたり、様々な事を考えながら、お話を楽しんだ事を思い出します。
欲張りなきつねが、みんなを追い出して家を独り占めした途端に家が壊れてしまうと、意地悪をしたからそうなったんだ、みんなと仲良くしないといけないなと思った事を覚えています。

絵本は、知識や好奇心といった知的な面を育てるだけでなく、子どもの心を豊かにし、想像力を高め、登場人物の物の見方や感じ方から、人の気持ちを考えたり、正しい事をする大切さを知るなど、情操面においても優れています。

いい絵本に出会う機会を是非作ってあげて頂きたいと思います。
小さい頃から、本や物語の楽しさを知っていれば、将来必ず自分で本を読むようになります。

まずは、ご自分が大好きだった絵本を読んであげて下さい。
お子さんと一緒に読む事で、ご自分の小さかったときの気持ちが蘇り、いろいろなことを思い出すかもしれません。
その時に、「ママが小さかった時はね・・」など、いろいろなお話をしてあげて下さい。

寝る前のひと時、お子さんとの時間を大切に過ごすためにも、絵本の読み聞かせは大切なのではないでしょうか?

2020年04月19日

秘密基地

子どもは、想像力に溢れた遊びの天才です。

小さい時、自分だけの秘密基地を作ったり、大人に見えない所で遊んだことはありませんか?

子どもは、狭い空間や周りから見えない空間で遊ぶのが大好きです。
私自身も、子どもの頃朝早起きすると、自分の布団の中にたくさんの本を重ねて柱を作り、天井の低い小さな部屋を作って、その中に遊び道具を持ち込み遊ぶのが大好きでした。

上手く空間に高さを作るのに試行錯誤し、いろいろなことを試しながら完成させるまでの過程も楽しかったのですが、完成した空間で、いろいろなことを想像しながら遊ぶのにとてもワクワクしたことを覚えています。

幼稚園でも、子ども達がお母さんごっこをしたり、戦いごっこをしている時に、布や段ボール、新聞紙などを使って、自分たちの隠れ家を一緒に作っていくと、遊びが大変盛り上がり、子ども同士で自然と役割分担をしたり、必要なものを自分達で工夫しながら積極的に作り、とても張り切って遊ぶ姿が見られます。

今は外出もできず閉鎖された空間で遊ぶことの多い日々が続いていますが、子ども達の想像力で日常が楽しくなるよう、お子さんと隠れ家を作ってみてはいかがでしょう。

ご自分の小さい時のことを思い出すかもしれませんよ。

2020年04月17日

指先を使って遊ぼう

紙を使った遊びの中で、今回は指先を使った遊び方を紹介します。
新聞紙でも広告でも、お家の中にある紙を使ってやってみましょう!

 ○ちぎって遊ぼう!
  指で紙をちぎってみましょう。
  指先に力が必要ですので、小さいお子さんには少し難しいかもしれません。
  ちぎった紙を集めて桜の花びらのように降らせたり、雪合戦のようにして親子で遊んでみても
  楽しいでしょう。
  色付きの紙なら、ちぎった紙を具材にして、紙に描いた丸をピザに見立ててのりを塗った上に
  パラパラとのせてピザを作ったり、ちぎり絵もできますね。

 ○細く長く続けてちぎってみよう!どっちが長いかな?
  紙の端から細く長くちぎっていき、できるだけ途中で切れないように繋げてちぎっていきましょう。
  途中で切れないように集中してやらないといけませんから、お子さんも真剣になるでしょう。
  お子さんとどっちが長くできるかな?と親子で競争してもいいでしょう。
  長くできたら、それを使って遊びを考えましょう。
  ネックレスを作ったり、ヘビにしたり、縄跳びにしたり、想像力を使って楽しいことをお子さんと
  考えてもいいですね。
  子どもは遊びの達人です。
  お家にあるもので、工夫をして楽しみましょう。
  ちぎった紙のお片付けも、お子さんと競争をしたり、楽しみながらできるといいですね。

2020年04月15日

お子さんと一緒に遊ぼう

身近にあるものを使った遊びを紹介したいと思います。
今回は、紙を使った遊びの提案です。

 まずは紙を使って準備しましょう!
  新聞やチラシを丸めて、お子さんとボールを作りましょう。
  大きさはお子さんの発達に応じて、初めは大きい方が扱いやすいかもしれません。

 出来上がったボールを使って、初めは上に投げてとってみましょう!
  慣れてきたら、高くしたり、続けてできた回数を数えてみましょう。
  親子で少し離れて、ボールを投げあい、両手でボールを取ります。
  うまくお子さんがとれたら誉めてあげましょう。
  できるようになってきたら、距離を離して行ったり、回数を数えたりしましょう。

 目標ができると、お子さんはやる気が出ます!
  家の中でも、紙のボールなら楽しく遊べます。
  他にもいろいろな遊び方を考えてお子さんと楽しんでみてください。

2020年04月14日

子ども達の未来のために

新型コロナウィルスによる緊急事態宣言が出され、小さなお子様をお持ちの保護者の皆様におかれましては不安な日々が続いていると思います。
先が見えずどうしたらよいのか、心配ですね。
しかし、このような困難な時だからこそ、今何をすべきなのか、本当に大切なことは何なのかが求められているのではないでしょうか。
外に出ることも制限され、緊張の続く毎日の中で家族を守ることは本当に大変です。
幼稚園・小学校・中学校・高等学校も臨時休園・休校が続き、保護者の皆様の不安や疲労もかなり高くなっている中、普段通りの生活を続けることは難しいと思います。
けれども、お子様にとっては大好きなお父様やお母様と毎日こんなにも濃密な時間を持てることはかけがえのないものです。
大人になった時に、ご両親はあの大変な時に一生懸命家族を守り、一緒に遊んでくれたり、笑顔で過ごして下さったかを理解し、自分がどれほど愛され、大切にしてもらっていたのかを感じ、その事を自信とし自分や家族を大切にし、人生を生きていくに違いありません。
ごく当たり前の生活を送れる日は必ず訪れます。
子ども達の未来のためにお母様方にお伝えしたいことを更新してまいります。

2020年04月12日