日本のうた

最近は、テンポが早く、調の難しい曲が子ども向けの番組でも聞かれるようになりました。
時代の流れと共に、音楽の世界も変わってきているのかなと思います。

幼稚園では、昔ながらの日本のうたを教えています。
いわゆる童謡や文部省唱歌と言われるうたです。

春、夏、秋、冬などの季節や行事、自然や生き物、景色など、日本人が昔から大切にしてきた文化や生活、心などがうたの中に表現されています。

ですから、うたを通して子ども達には、季節感や昔ながらの日本の風景や文化の素晴らしさ、日本人として子ども達に伝えていきたい考え方など、様々なことを指導しています。

又、曲によって前奏や間奏がとても美しいものや日本独特の音階のようなものがあります。
そういった音は、小さい時から子ども達に聞かせることによって、日本人としての感性を育てることにもつながると思います。

是非、日本の美しいうたを、お子さんに聞かせてあげて下さい。
昔ながらの曲は、日本人なら誰でも知っているので、おじいちゃまやおばあちゃまもご存知ですから、一緒に歌うこともできますね。
お会いになった時に、歌って差し上げるときっと喜ばれ、感心なさることでしょう。

日本人の素晴らしさは、心の豊かさだと思います。
昔から、日本人は自然の恵みに感謝の気持ちを持つことを大切にしてきました。
又、昔は大家族で生活をしていましたので、家族みんなで子どもの成長を喜び、四季折々の自然を楽しみ、行事を通しその恵みに感謝をしてきました。

そうした日本人が昔から大切にしてきた文化を、私たち大人は子ども達に伝えていかなければなりません。

ご家庭でも、お子さんと一緒に昔習った日本のうたを歌ってみて下さい。

2020年05月18日