作ったもので遊ぼう

ステイホームが続き、そろそろお疲れが出ていらっしゃることと思います。

今は、様々なツールを使って情報を得ることができるので、お母様方も工夫をして日々お子さんと遊んで下さっていることと思います。

今回は、作ったものを更にひと工夫して遊びを広げる方法をご紹介します。

男の子は、電車や車などを作るお子さんも多いですね。
出来上がった作品で遊ぶのも楽しいのですが、大きな紙やダンボールなどに町や線路、建物などをマジックで描いてパノラマを作ってあげると、とても喜んで電車を走らせたり、駅やホーム、人も作ろうか?など想像力豊かに遊びを広げていくことができます。

虫や恐竜が好きなお子さんは絵を描くことも多いと思います。
お子さんが描いた絵を切り、紙を丸めて作った棒を貼って、ペープサートにして動かして遊んだり、お話を作っても楽しいですね。
テーブルを舞台にして、演じてみたり、いろいろな楽しみ方がありますね。
また、ちょっとひと工夫して、おうちにある紙に色を塗って丸めたり切ったりして大きな木を作り、そこに虫をとまらせたり恐竜を置いていくと、本物みたい!と喜び、更に違う虫や恐竜、森を作ろうなど様々な発想が生まれ、張り切って作り始めるかもしれません。

お子さんが作ったものにひと工夫してあげることで、遊びがより楽しく広がっていきます。
元来、子どもは想像力に溢れ、遊びの天才ですから、ちょっとしたヒントで意欲的に行動するようになるのです。

女の子は、おうちが大好きなので、大きめの蓋付きの空箱があったら、お家を作ってみてはいかがでしょうか?
これは、こだわると大人の方が夢中になってしまうかもしれません。
空き箱をお家に見立てて、壁や階段、二階を作ったり自由な発想で行ってみましょう。
玄関のドアや窓はハサミで切り込みを入れ、開閉ができるようにしたり、キッチンやお手洗い、お風呂、寝室や子ども部屋など、お子さんとご一緒に夢のおうちを作ってみましょう。
キッチンには、ガス代やシンク、冷蔵庫を置いたり、リビングにはテーブルや椅子の他、テレビを置いたり、細かい作業の好きな女の子はワクワクします。
テーブルに、食器やお料理のお皿を作って並べたり、家族を紙で作ってお家の中に入れて動かして遊んだりすると、更に楽しいですね。

以前幼稚園の年長さんの女の子とおうちを作っていた時に、器用にハサミを使いながら黙々と立体的な便器を上手に作り「先生、これ作ったよ」と見せてくれたことがありました。
便座まであり、よくこんなに上手くできたものだと大変感心したことを覚えています。

子どもは、自分の興味のあることは一生懸命行います。
その集中力、ひたむきさは大人にはないものです。
幼児期に、遊びを通して様々な思考力を磨き、充実感を感じながら、集中力、問題解決能力を伸ばしていくことがお子さんの力になっていきます。
目には見えないものですが、幼児期に本当に大切なことはこの目に見えない力を伸ばすことです。

お父様やお母様方も、時には童心に戻り、お子さんと楽しんでみてはいかがでしょうか。

2020年05月22日