なりきり遊び

子どもは、ごっこ遊びが大好きです。

その時々で、自由にいろいろなものになりきって遊んでいます。

遊びが盛り上がってくると、その役になるための秘密のアイテムが欲しくなります。
例えば、警察官なら警察手帳や警棒、手錠など、子ども達はいろいろな発想で必要な物を作り始めます。

また、役になって演じていると、口調や行動まで変わってきます。
ですから、こちらもいつものように声をかけるのではなく、「おまわりさん、ご苦労様です」などと言うと、敬礼をして忙しそうに悪者を探しに行ったりしています。
そんな姿を見ると、本当に可愛いなと思います。

女の子は、お母さんごっこやお店屋さんごっこ、ヒーローごっこが大好きです。
変身するためのグッズやお化粧道具や携帯電話、お店で売るアイスクリームやパン、ケーキなど、想像力豊かに様々なものを作って遊びます。
お店屋さんごっこでは、「いらっしゃいませ、何になさいますか?」「今日はこれがおすすめです。」など、大人のような会話をしている場面も見かけます。

私もお金を紙で作り買い物に行くのですが、「これもどうぞ」とサービスをしてくれたり、払った額より多いお釣りをくれたり、お客さんになってくれた事を喜び、とても親切にしてくれます。

今はおもちゃもたくさんあり、本物そっくりのおもちゃを買うことができますが、身近にあるものを工夫して、作るのも楽しいものです。

空き箱や段ボール、ご家庭にある素材を使って、お子さんと必要なものを作って遊んでみてはいかがでしょうか?
マジックで描いたものに色を塗って、切れば、本物そっくりに作ることができます。
ダンボールは固いので、切るのはお子さんには難しいのでご注意下さい。

グッズができると、お子さんは益々遊びが楽しくなり、新たな発想やイメージが湧き、遊びが一層盛り上がるに違いありません。
その時は、一緒にお母様も子ども時代に戻って、一緒に遊んであげて下さい。

子どもは、遊びを通して様々な力を身につけていきます。
遊びを完成させていく過程の中で、試行錯誤を繰り返しながら、できないことに挑戦していく強い心や問題解決能力が培われていきます。

そういった力は、小学校へ行ってからの学習への取り組み方や人との関わり方にも影響していきます。

たくさん遊びながら、心も頭も育てていきましょう。

2020年05月12日