知的好奇心の種

子どもは、遊びを通して様々な能力を育てていきます。

子どもは遊びながら、それなりの目的意識を持っています。
例えば、砂遊びをしている時は「お山を作ろう」「お団子を作ろう」と目標を決めてやる場合もありますし、砂をじょうごに入れてサラサラ落ちることを見て楽しんだり、何かしら心惹かれることに一生懸命に取り組むのです。

その中で、うまくできなかったりすると、「どうやったらできるんだろう?」と考え試行錯誤を繰り返します。
そして、いい考えが浮かぶと再び挑戦し、出来ると「できた!!」と達成感を味わいます。
これが自信になり、今度はまた新たなことに挑戦する意欲が生まれます。

子どもは、実に様々なことに好奇心を持ち、日々活動しています。

幼児期に大切なことは、子どもの心にどれだけ知的な好奇心の種を撒くかということです。
それは、他人から教えられるものではありません。
ですから、ただ単に教え込むこととは違います。
子ども自身が、遊びや生活、周りの人との関わりの中で、どれだけ心動かされる経験を積むことが出来るか、ということなのです。

今は、ご家庭で過ごす時間が多いので、お子さんと一緒に遊ぶ機会も多いと思います。
お子さんと一緒に興味のあることについて是非挑戦してみて下さい。
遊びながら、どんなことを考えているか、どんなことにつまずいているか、目的を達成するまでの過程が大切です。
くれぐれも先回りして、子どもが自ら学ぶチャンスをとりあげないで下さい。

子どもの好奇心は、将来の知的活動につながっています。
たくさん遊ばせて、豊かな子ども時代を過ごさせてあげて下さい。

2020年05月02日