お手伝い

昔は、大家族で大人も忙しかったからか、小さい頃から子どもがお手伝いをすることは当たり前でした。

私も、子どもの頃は新聞を取りに行ったり、玄関を片付けたり、雑草を抜いたり、お米を研いだり、お手洗いを掃除したりと様々なお手伝いをしていました。

お手伝いをしながら、なるべく早く終わらせて遊びたいと思うと、どのようにすれば早くできるかなどの効率を考えたり、手順や段取りを自然と自ら考えてやるようになりました。

面倒くさいなと思って取り組み始めても、徐々に楽しくなる事も多く、自分が掃除する事を考えると汚さないようにしようなどと心がけるようにもなりました。

今は核家族化が進み、子どもも少なくなった事もあり、親も自分で行なったほうが早く綺麗に家事が進むのであまり子どもにお手伝いをさせなくなりました。

けれども、子どもに家の手伝いをさせる事は、子どもに生活力を身につけさせたり、責任感をもたせるいい機会になります。

まず初めは、年齢に応じた簡単なお手伝いから始めてみましょう。
お食事の前にお箸を並べたり、食べ終わった食器を運んだり、玄関の靴を綺麗に並べるなどのできそうな事をお願いしてみて下さい。

できたら、「とっても助かったわ、ありがとう」と必ず認め、褒めてあげて下さい。
それによって子どもは自分が役に立ったという喜びを感じ、自信につながっていきます。

大きくなってきたら、テーブルを拭いたり、床を拭いたりもできるようになります。
台布巾や雑巾を洗って絞るのは少し難しいと思いますが、徐々にできるようになります。

できる事が増えていくと自信がつき、自分で考えて行動できるようにもなります。
段取りや効率を考え、責任感も芽生えてきます。
自分も家族の一員なのだから、家族の為になる事をしたいと考えるようになるのです。
そういった心が育つことによって、「生きる力」が育っていきます。

自粛生活が続き、お母さまも家事が増え、大変な事でしょう。
忙しいお母さまを助けてあげたいと子どもたちも思っています。
子どもに是非お手伝いをしてもらって下さい。
喜んでお母さまのお力になってくれるでしょう。

2020年04月23日